みなさん、こんにちは。クナカです。
人生100年時代と言われ始め、この言葉を聞いたことがないという人はあまりいなくなったのではないでしょうか。
とはいえ、100年と言われてもあんまピンとこないw
でも老後の資金が2000万円不足する「老後2000万円問題」なんて言われると、ドキッとしますよね(^_^;)
定年後や老後に不安を抱えている人はめっちゃ多いのではないでしょうか。
そこで、株式会社ガネットが行った「定年後の働き方に関するアンケート調査」が面白ろかったので、定年後も働いている人はどんなことを考えているのかを紐解いていこうと思います。
そして副業の下準備としても有効なパラレルキャリアという生き方をご紹介。
それではいってみましょ〜
定年後はみんなどうしてる?定年後も働いている人の意識調査!
クナカは今アラフォーです。
定年まで20数年あるため、定年後のことはまだ具体的にイメージできていません(^_^;)
でも漠然と、定年後も何らかの仕事をしてるのかな〜って思ってます。
このグラフをみると、定年後も働きたい人は70%以上にのぼります。
また、「定年後に働かないことに対してなぜ不安に思うのか」という問いでは、90%以上の人が老後の生活資金を理由にしていました。
そりゃそうですよね。
年金だけでは生きていけないと2000万円問題がどーたらこーたらゆうてますからね(^_^;)
この結果には何の異論もないかと思います。
でもここで注目したいのは、次に続く「社会とのつながりが絶たれる」という不安や「生きがいを見失ってしまう」という不安です。
この2つを合わせると半数以上の人が、「生きがい」や「つながり」を重視しているということです。
副業と何が違う?パラレルキャリアとは
定年後の多くの人が、収入の次に「つながり」や「生きがい」といったことを重要視しているという実態が浮き彫りになりました。
実はこうした現実を予言していた人物がいます。
それはかの有名な経営学者であるピーター・ドラッカーです。
彼は著書『明日を支配するもの』の中で、「パラレルキャリア」という生き方を提唱しています。
パラレルキャリア(英語:parallel career)とは、ピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』等にて提唱しているこれからの社会での生き方のひとつ。現在の仕事以外の仕事を持つことや、非営利活動に参加することを指す。
ウィキペディアより(https://ja.wikipedia.org/wiki/パラレルキャリア)
つまり、副業は収入を得ることを大きな目的としていますが、パラレルキャリアは必ずしも収入を得ることを目的としていないということです。
どちらかというと、自分の能力を活かした社会貢献をするという考え方のほうが近いかもしれません。
人が収入の次に「生きがい」や「社会とのつながり」を重視しているという調査結果は、ドラッカーの提唱したパラレルキャリアという生き方が求められていると、考えることもできそうです。
「つながり」や「生きがい」を求めるようになる!?
加えて、定年前後の仕事観についてのこんな調査結果もありました。
定年前は地位・役職や会社の業績向上が9割となっているのに対して、定年後は「人とのつながり」や「ワークライフバランス」を重視する人がそれぞれ7割を超えているのです。
この意識の変化は面白いですよね。
そしてここでも、定年後も働き続ける理由として、1位の「生活資金」に続いて2位が「社会とのつながり」となっています。
注目すべきは、人間は本能のようなところで孤独を恐れ、「社会的なつながり」や「生きがい」といったことを欲しているということです。
だからこそ、収入とは関係のないことでも自分が社会に貢献しているという実感を得ることが、その人にとって大きな収穫となり得るのです。
パラレルキャリアはこれからの時代に最も必要とされる生き方といえるかもしれませんね。
副業の下準備!?定年後の備えとしてのパラレルキャリア
これまでも、副業をする動機として「人脈を広げる」や「スキルアップ」を図りたいというような、収入以外の要素をあげている人がいることは過去記事でもご紹介してきました。
収入以外のやりがいをもつというパラレルキャリアという生き方があることはわかっても、
「何をどうすればいいのかわからない〜」
そんな人も多いことでしょう。
自分の力を存分に発揮することが同時に社会貢献にもなっていくなんて、理想としてはとても素晴らしいことです。
でも、社会が求めていることと、自分の職能とがそんなにうまいことマッチングするとは思えませんよね(^_^;)
そんな疑心暗鬼な心を見透かしたかのように、理想のマッチングを叶えてくれる団体がありました。
プロボノって聞いたことありますか?
プロボノ(Pro bono)とは、各分野の専門家が、職業上持っている知識やスキルを無償提供して社会貢献するボランティア活動全般。また、それに参加する専門家自身
ウィキペヂアより引用
語源としては、ラテン語の「公共善のために」という意味のpro bono publiconoの略とされています。
どちらにしても、収入とは関係のない社会貢献やボランティア活動として捉えられている言葉ということですね。
そして、認定NPO法人サービスグラントは「プロボノの提供を通じたNPO等支援事業」などを行っており、まさしく、個人の職能と社会のニーズの理想のマッチングを叶える事業をしているのです。
これからパラレルキャリアという生き方が主流になってくれば、このような事業もどんどん増えてくるのかもしれません。
また、プロボノなどは主にボランティア活動で金銭的な意味での収入になる要素はありません。
しかし、職場以外で自分の職能を活かせる場があること自体がその人にとっての「生きがい」になり得ます。
また、プロボノの参加者の中には、普段知り合う機会が少ないような人との出会いを通して得た経験が、自分自身の考え方に影響を及ぼしたという人もいるようです。
プロボノへの参加を通して、自分が会社で経験してきた世界はやはり狭いと気づきました。意思決定の方法、考え方のベースなど、だんだん自社の型にはまってきていたのだなと。プロボノで色んな経験を持っている人たちと話すと、多彩なアイデアがぽんぽん出てきて新鮮に感じます。
「プロボノ参加者の声」より抜粋https://www.servicegrant.or.jp/probono/voice/5806/
こうした経験が、本業でも良い影響を与えることは容易に想像できますね。
また、このような出会いを通して講演を依頼されたりして思わぬ副収入につながるということもあるかもしれません。
視野が広がることによって転職のきっかけになることも考えられます。
そして、ボランティアだからこそ、公務員でも気軽に参加することが可能です。
こうしたパラレルキャリアとしての生き方を意識して生活していくことは、結果として副業の下準備をすることにつながっていくと考えることもできるのです。
「つながり」や「生きがい」を育むパラレルキャリアのススメ
人は、一定の収入を得られるようになれば、次に「つながり」や「生きがい」を求めるようになる、こんなエピソードもあります。
ホリエモンこと堀江貴文さんのお母さんが老後にマンション経営をしたいと言い出したそうです。その際に堀江さんが「老後、年金とか足りなくなったらおれが補填するから、頼むからボランティアとかをやってくれ」と説得したそうです。その後、お母さんは学童保育などをやって生き生きとした生活を送っているということでした。
(下記YouTubeの3分くらいのところからご視聴ください)
こうした例は他にもたくさんあるのではないでしょうか。
仕事は生活するために必要なことであることは間違いありません。
必要な収入を得られた後、人は「つながり」や「生きがい」を求めるようになる。
そんなとき、仕事以外の「第2のキャリア」ともいえるようなものを持っていると、人生をより豊かに、より生き生きと送っていけるようになるのではないでしょうか。
少なくとも現状のまま何もしないよりは、何かを得る機会は高まることは間違いありません(^_^)
定年後の「生きがい」や「つながり」を得られるばかりか、副業の下準備ともなり得るパラレルキャリアという生き方。
是非、人生100年時代の新しい生き方として参考にしてみてはいかがでしょうか(^_^)
まとめ
いかがでしたか?
今回は、定年後も働いている人のアンケート調査から、定年後には収入だけでなく「社会とのつながり」や「生きがい」などが重要視されていることがみえてきました。
それをパラレルキャリアという生き方を通して実現していく、そんな提案をしてみました。
でも今は生きがいより収入がほしい
今はそう感じている人が多いかもしれませんね笑
そういう人は思い切って副業にチャレンジするというのもパラレルキャリアの生き方のひとつです。
副業に制限がある公務員の方などは特に、このパラレルキャリアという生き方を意識して職場以外でのつながりを構築しておくことは、定年後の不安を解消する有効な手立てとなるかもしれません。
定年後の「生きがい」や「つながり」という花を咲かせるための「種まき」を、パラレルキャリアを通じて今からでもはじめてみるのもよいのではないでしょうか。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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